こんにちは、ポメ子です。
前回のブログでは、ドイツの大学院出願時に私が用意をした書類の一部をご紹介しました。
今回は、その時に紹介しきれなかったものを改めてご説明していきます。
- 1.Bachelor Degree (学士号)
- 2.Academic Records (成績証明書)
- 3.Language Certificate (語学証明書)
- 4.Motivation Letter / Essay (志望動機文)
- 5.Curriculam Vitae / CV (履歴書)
- 6.University Entry Qualification / High School Leaving Certificate (高校の卒業証明書)
- 7.その他
1.Bachelor Degree (学士号)
2.Academic Records (成績証明書)
3.Language Certificate (語学証明書)
4.Motivation Letter / Essay (志望動機文)
かなり頭を悩ませることになるであろうというのが、この志望動機文。
テンプレート等は大学から提供されないため、自分の頭の中から絞り出さなければいけません。
この志望動機文を始める前によく読んでほしいのが、もちろん募集事項と志望しているプログラムのホームページです。
募集事項には時々、「あなたが卒業後何をやりたいのか述べてください」とか「このプログラムで活かせるあなたのスキルを教えてください」とか、課題のようなものが書いている場合があります。
これを見落としていると、たぶん落とされます。
大学側から内容が指定されている場合は、必ずそれに沿って志望動機文を書きましょう。
また、プログラムのホームページをよく読み、自分の志望動機がこのプログラムに合っているのかを必ず検証しましょう。
例えば、ヨーロッパ経済に重点を置いている大学なのに、志望動機文に「西アジア経済についての研究をしていきたいです」なんて書いてあると、選考の際になんでうちの大学を選んだの?って疑問が浮かんでしまうかと思います。
志望動機と志望しているプログラムのカリキュラムが合っていない場合は、思い切って違うプログラムに申し込んでみるか、特に問題がないのであれば志望動機文の内容を変えましょう。
大学のプログラムによってカリキュラムが異なっているため、基本的に志望動機文は各校1枚ずつ書くことになるかと思います。
ドイツの大学院は試験がないため、この志望動機文でも他の出願者とかなりの差が付きます。
できるだけ時間をかけて、論理的に話を進められているか、カリキュラムに合った志望動機になっているかなど、何度も確認を行いましょう。
私が書いた志望動機文については後日改めて詳しいお話をしていきます。
5.Curriculam Vitae / CV (履歴書)
時々Resumeとも呼ばれるこの履歴書にはこれまでの職歴や学歴、資格を書くことが求められています。
ここで注意すべきことは、日本の履歴書を使ってはいけないということです。
まぁ当たり前と言えば当たり前なのですが…。(笑)
海外の履歴書と日本の履歴書はそもそものフォームが異なります。
特にドイツの大学院ではこの履歴書にTabular Form(表形式)が求められる場合が多々あります。
そのため、日本の履歴書を流用するよりも、できればドイツ式の履歴書フォーマット、なければアメリカ式で十分なので、そちらをインターネットでダウンロードし、自分の経歴に応じて編集することが1番です。
あとは大学側から出願時に求められている資格、例えばTOEFLや職歴なんかは必ず忘れずに書いてください。
職歴2年以上が求められているのに、それを履歴書に書いていなければ、恐らく出願資格なしと見受けられてしまう場合があります。
こちらも私が書いた履歴書に関しては後日改めてご紹介します。
6.University Entry Qualification / High School Leaving Certificate (高校の卒業証明書)
ドイツ特有なのではないかなーと思うのが、この高校の卒業証明書の提出です。
私は日本の大学院入試にあまり詳しくないのですが、日本では提出が求められることってあまりないと思います。
ドイツでは入学資格を持った人のみ大学に通うことができます。
もちろん日本とドイツでは教育システムが異なるため、ドイツと全く同じ資格が日本にあるわけではありません。
そこで求められるのが高校の卒業証明書です。
日本では基本的に高校を卒業した人(または同程度の試験に合格した人)のみ、大学入学資格を与えられますよね。
そのため、日本の高校出身者がドイツの大学または大学院に入学するためには、私は大学に入学するための資格を持っていますよという証明として、この高校の卒業証明書を提出します。
証明書をもらうのに地元に帰らなきゃ!と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、ほとんどの高校では郵送での申請を受け付けているかと思います。
高校のホームページ等に書かれていなければ、直接電話をして問い合わせてみましょう。
大学の証明書と同様に、即日発行してくれるところはなかなかありません。
こちらも時間に余裕をもって申請し、また何かあった時のために複数枚手に入れておきましょう。
7.その他
・推薦書
一部の大学では教授からの推薦書が必要な場合があります。
これはすでに大学を卒業してしまった社会人にとっては手に入れるのが難しい代物です…。
ゼミや研究室の教授と連絡を取り続けている方は、まずそちらを当たってみたほうがよいでしょう。
もしそうでない場合も、少しでも自分のことを覚えている教授や、関わりのあった教授がいる場合は、ダメもとでいいから直談判しに行ってみてください。
私はお願いできるような教授が1人もいなかったため、泣く泣く推薦書が必要なプログラムは諦めました。
・就労証明書/退職証明書/インターンシップ修了証明書
一部の大学では、「2年以上の就労経験」や「半年以上のインターンシップまたはフルタイムジョブ経験」などが要求されることがあります。
その場合には自分が働いていた企業から証明書を発行してもらわなければなりません。
私の場合は、この証明書が必要となったのが退職が決まった後の話だったので、退職証明書を発行してもらいました。
退職証明書には入社年月日と退社年月日が記載されていることがほとんどなので、それで十分かと思います。
不安な場合は、直接大学の担当者に確認をしてください。
また英語で証明書を発行してくれる企業はあまり多くないため、こちらも自分で認証翻訳が必要になるかと思います。
詳しくは前回のブログ「1.学士号」の部分を参照ください。
・ドイツ語の語学証明書
英語の課程に出願する際、ドイツ語の語学証明書はほぼ必要ありません。
ただし、大学によってはA1、A2以上のドイツ語能力を要求してくることがあるため、少しでもドイツ語が分かる方はドイツ語の試験を受けておきましょう。
この場合注意してほしいのは、日本の大学等で受験を勧められるドイツ語技能検定試験は日本独自の試験ですので、ドイツの大学に送っても何の証明にもならないことがほとんどです。
基本はTestDaFとDSHの2つが公式に受け入れられる資格となっていますので、参考までに調べてみてください。
そこまで高度なドイツ語能力を求められていない場合は、ドイツ文化センターで実施しているドイツ語の試験で十分かと思います。
ドイツ語能力が必須になっていない場合も、語学証明書を送れば選考の際に有利になる可能性もあるので、担当者に聞いてみてください。
ちなみに某大学では必要書類以外は送らないようにと注意されたので、本当に大学により対応はまちまちです。
長くなりましたが、以上がドイツの大学院出願時に基本的に必要なものです。
忘れないでいただきたいのは、基本的にということですね。
ドイツの大学院は本当に課程や大学によって要求してくるものが全く違います。
与えられた課題についての小論文を要求してくる大学もあれば、大学時代の成績と語学証明書しかいらないよっていう大学もあります。
何度も言いますが大事なことは、出願する課程のホームページをよく読むこと、わからないことがあれば必ず大学の担当者に聞くこと、この2つです。
出願書類を準備するのは思っているよりも時間がかかるので、早めに取り掛かりましょうね!
それでは。